宮城氷川神社
宮城氷川神社は宮城公園の隣に位置しています。かつては荒川の河川敷にあり、放水路工事のために現在の場所へ移転しました。今も荒川と隅田川のふもとで、治水の神ともいわれる素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀っています。境内はイチョウの保護樹などがあり、周囲の住宅地の中で四季折々の自然を感じられる場所となっています。
◾️ 地域を見守り絆を深める行事
取材当日は七五三の直前ということもあり、宮司や町会の方が参拝に訪れるご家族を迎える準備をしていました。昨年は3組のご参拝があり、今年も地域の子どもたちの成長を楽しみにしているご様子でした。
神社の御神輿は戦後に新調され、近隣の御神輿と比べると大きく立派です。今年の9月14日・15日のお祭りには約150人の方々が御神輿を担ぎに来られたそうです。
◾️ 宮城氏ゆかりの神社
宮城氷川神社は、かつてこの地を治めていた豪族・宮城氏にも由緒があります。
六阿弥陀伝説として地域に伝えられる足立庄司宮城宰相(あだちしょうじのみやぎさいしょう)の娘、足立姫の伝説。宮城氷川神社の末社である浅間神社には、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)とともに足立姫が祀られていると伝えられています。
境内には「宮城氏居館の跡」の石碑もあります。ぜひお散歩をしながら、歴史に思いを馳せてみてください。