名刺代わりのわたくし文庫:Vol06 仁平 賀代子さん
-
名刺代わりの
わたくし文庫
本棚を見ればその人がわかる、といいます。
私の人生に影響を与えた3冊を紹介します。
-
Vol.06 仁平 賀代子さん
足立区在住 80代
子供の頃から本を読む事が好きで、時に笑い共感し、学び、本は私の人生の師であった様な気がする。
- 私の一番好きな本『人生の甘美なしたたり』田辺聖子/著
KADOKAWA/角川文庫
芥川賞作家という肩書きにとらわれず、独自の視点で人間を描いた人だと思う。偏屈な夫・カモカのおっちゃんを掌に乗せ「この道ぬけられます」と人生の苦労を愉しんだのではないか?
- 誰かに紹介したい本『大河の一滴』五木寛之/著
幻冬舎
ダンディな人だ。仏教にも造詣が深く、若い頃の苦労が血となり肉となり、この作品が生まれたのではないか? この世に要らない人など居ない。どんな生き方でもいいのだと納得させられる。
- 登場人物が好き『鬼平犯科帳』池波正太郎/著
文藝春秋
主人公は火盗改長官・長谷川平蔵。悪を容赦なく取締まる所から、人呼んで鬼の平蔵、通称「鬼平」。剣の達人。酒も強いが情にも厚い。こんな男(ひと)と一緒にお酒を呑んでみたかったなァ…