名刺代わりのわたくし文庫:Vol02 竹村 由加さん
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名刺代わりの
わたくし文庫
本棚を見ればその人がわかる、といいます。
私の人生に影響を与えた3冊を紹介します。
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Vol.02 竹村 由加さん
足立西高等学校 学校図書館司書
ティーンズに贈りたい本を紹介します。
- 誰が読んでも面白い本『薬屋のひとりごと』日向夏/著 主婦の友社
とある東洋の大国の後宮を舞台にしたミステリー。主人公は人さらいにあい、後宮に売られた。が、本業だった薬屋としての知識を発揮しながら事件を解いていく。年の割にすれている辺りが面白い。
- 心の葛藤を描く本『線は、僕を描く』砥上裕將/著 講談社
どんなに好きなことでも、最後は才能がある者だけが残るのか?どん底からはい上がり、偶然入った絵の世界にぶち当たり、もがき苦しみながら成長していく物語。久しぶりに読後感爽快だった。
- 小説以外のものを読みたいとき『ないもの、あります』クラフト・エヴィング商會/著 筑摩書房
聞いたことはあるけれど、見たことはない。「この世にないもの」について、クラフト・エヴィング商會が風刺のきいた解答をする。図書館には、心の中の足りないものを埋める本がある気がします。